チコちゃんに叱られる! は、バラエティ。必ずしも真実ではないと思った方が良さそう。

『チコちゃんに叱られる!』は面白い。

NHK で放映されている『チコちゃんに叱られる!』が、結構話題になっています。学校でも、子どもたちがよく話題にしています。

「先生、〇〇って知っている? △△なんだよ。昨日の『チコちゃんに叱られる!』でやっていたんだ。」
なんて、よく話に来ます。
私も、大好きで、ブルーレイ・レコーダーのHDDに録画して欠かさず観ています。
第1回放送を観て「これは、おもしろい!」って、毎回録画することを決めました。(ほかには、『ねほりん ぱほりん』なんかもそう。NHKは攻めていますね。)

「校長先生の話が長いのはなぜ」の答えは必ずしも真実ではない。

ところが、昨日(だったかな?)放映された『チコちゃんに叱られる!』の内容を見て、あれって思いました。
問いは、「校長先生の話が長いのはなぜ」というものだったのですが、その答えが、「ネタ本があるから」ということでした。
私は、教員になって36年になります。これまでに、何人もの校長さんにつかえてきました。尊敬する人もいましたし、全くダメダメな人もいました。
そういった校長さんの多くは、確かにお話が長かったです。教えている子どもたちもそう言っていました。
集会かなんかで、司会の教務主任が「次は、校長先生のお話です。」というのを聞いて、心の中で「次は、校長先生の長ーいお話です。」なんてつぶやくこともしばしばでした。
蛇足ですが、尊敬する校長さんの多くは、お話が短かったです。
ただ、ここで言いたいのは、多くの校長さんは、ネタ本を使っていなかったということです。
学校の子どもの様子や、学校に関わる出来事、ご自身に関わることなどを元に、解釈を加えたり、子どもを褒めたり、たしなめたりしていました。
ネタ本にあるようなどこでも使えるようなネタで話をするような厚顔な人はいませんでした。
もちろん、広い世の中ですから、ネタ本を元にお話をする校長さんは世の中に何人もいるでしょう。
でも、テレビでチコちゃんが決めつけるほどに多くはいないと強く思います。
腹が立つのは、尾木ママと呼ばれる方が、さも私は教育関係者で、教育界のことに精通していますよというしたり顔で、ネタ本の話を肯定していることです。
これでは、世の中の多くの人が、「校長の話が長いのは、ネタ本があるから」って信じ込んでしまうでしょう。それが正しいと言えるのは、ほんの一部のはずなのに。

今後は、『チコちゃんに叱られる!』はバラエティ、必ずしも真実ではないという感じで観る。

チコちゃんの言っている答えは必ずしもあてにならないということを感じました。
おそらく、他の事例でもあるのではないかと思えます。
専門家という人を引っ張ってきて「答え」を教えてもらう。でも、その専門家がその分野のエキスパートであるとは限りません。同じ分野の研究者から見ると、その専門家という人の主張も正論ではないことが考えられるのです。
実際チコちゃんの番組の中で、「考えのひとつである。諸説がある」というような旨の説明が流されていたと思います。(記憶によります。正確ではないかも)
『チコちゃんに叱られる!』は、所詮バラエティ。必ずしも真実を言っているわけではない……くらいの気持ちで観ることにします。
番組自体は面白いのですから、今後も見ていこうと思います。

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