デジタル機器の記憶領域は無尽蔵だろうが、それに頭脳はついていけない。なんでも放り込んで忘れて良いわけじゃない。

デジタル機器の記憶領域は無尽蔵で便利だけど

 スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器は便利です。特に、記憶と検索にはめっちゃ強いという感じです。
 ですから、私も、多くの人と同じように、 Evernote に様々な情報を放り込んでいます。
 たとえば、日次レビュー、簡単なメモ、仕事の記録、遊びの記録、食事の記録、ネットで得た様々な情報、……。
 現在は、 Evernote に加え、 Scrapbox も併用しています。こちらは、タグを利用することで、情報と情報が結び付けられ、自分が気づかなかったつながりを私に提案してくれます。いずれは、 Evernote からシフトしていくことになりそうです。
 デジタル機器による記録でよく言われるのは、なんでも放り込んでおいて忘れることができるってことです。たしかに、なんでも放り込むことができ、忘れてしまっても検索することができるというのは事実です。
 それは、すばらしいことだと思います。私も、その恩恵にあずかっている人間の一人です。でも、最近感じるのは、それに自分の頭脳がついていけてないことです。

頭脳は無尽蔵じゃない。デジタル機器に対応しきれない。

 Evernote にせよ、 Scrapbox にせよ、たしかに検索により、詳細を忘れてしまったような情報にたどり着くことは可能です。
 しかし、当たり前のことですが、検索するためのキーワードは覚えておかなければなりません。つまり詳細は忘れているけれども、記録したということそのものを覚えておき、さらにそれに関わるキーワードを覚えておかないと、検索できないわけです。検索できないというよりも、検索しようとさえ思わないと言ってもいいのでしょう。その記録は、記録されていないのと同じものになってしまうのです。
 つまり、デジタル機器に記録を無尽蔵に放り込むことは可能ですが、それらの情報を活かすためには、脳みそに「記録したこと」を覚えさせなければならないということです。勿論、脳みその容量は無尽蔵とは言えません。
 放り込むことはたくさんできるが、それらを活かすためには自分が覚えておかねばならないという点では、スマホやパソコンにインストールしたアプリが似ていると言えるでしょう。
 「これは、便利だ!」と思ってインストールしたアプリ、インストールしたのはいいけれど、それを、インストールしたと覚えておかないと使えません。どんな便利なアプリも活かせません。これをお読みのあなたのスマホ、使ってないアプリがホーム画面にいくつも並んだりしていませんか?

だから、タグ付けやカテゴリー分けをするのが大事になってくる。

 デジタル機器に様々な情報を記録することは大事ですが、結局、自分の頭脳を活かせるようにしておくことが必要になるのでしょう。放り込んで忘れてしまえばよいというほど甘いものじゃないといえましょう。
 じゃあ、どうするか? ってことですが、やはり入力時に、カテゴリー分けや、タグ付けなどをして、ある程度整理する必要があるのだと思います。
 仮に情報そのものを記録したことを忘れたとしても、カテゴリーやタグにキーワードが残されていれば、そのキーワードから情報にたどり着くことができるでしょう。
 勿論、その方法とて限界があるのだと思います。でも、少なくとも「放り込んで忘れてもいい」と考えるよりは「放り込んで、後で思い出せるようにしておく」という気構えを持ったほうが、デジタル機器に入れた情報を活かせるのだと思います。
 

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