ソコタノ日記:本棚の片付け 思い出も含めてカセット・テープを思いっきり捨てる!

退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。初出は、Note.com です。

ソコタノ日記:本棚の片付け 思い出も含めてカセット・テープを思いっきり捨てる!|phantasien
退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。 退職時の重大な懸案事項、そのひとつが部屋の片付け 退職するってのは、人生の中の一大イベントのひとつです。退職することそのものも大事(おおごと)なのですが、それに伴っていろいろとやらな...

退職時の重大な懸案事項、そのひとつが部屋の片付け

退職するってのは、人生の中の一大イベントのひとつです。退職することそのものも大事(おおごと)なのですが、それに伴っていろいろとやらなければならないことがありました。

退職金の扱いをどうするかや、健康保険のシフト、たくさんいただいたお手紙の返事とか、細々とした事務的な手続き……数え上げればきりがありません。
その中でも、自分にとって大きかったのは部屋の片付けです。もう教員の仕事をやめましたし、再任用のお願いもしませんでした。やめるときには、講師の仕事を含め一切の仕事をやらないと宣言もしました。故に、仕事部屋にある多くの教育関連の事物を片付けねばなりませんでした。

仕事に関わる文具とか書籍の多くは人に差し上げました。資料などもほとんど捨ててしまいました。それでも、最後まで片付かなかったのが、本棚でした。仕事や私事に関わる様々なものが本棚には堆積していました。「堆積」と書いたのは、いつの間にやら一時保存だったはずのものが次々と重なり、忘れられ、そこにたまっていたからです。それらを片付けるのは一朝一夕にはできないことで、1段1段全部出して捨てるものと残すものを仕分けし、整理するようにしてきました。

思い出を含めて捨てる

堆積していたものを発掘し始めると、いろいろと出てきました。途中まで造った紙工作、大量のカセット・テープ、8mmビデオ、仲間と行ったイベントに係る資料や備品、使わないままにしていたいただきもの、……もう10年以上見ていなかったものが次々と出てきました。いわゆる死蔵というやつです。

カセット・テープなどには沢山の思い出があります。大学時代に大好きだった甲斐よしひろさんのラジオ放送を録音したもの(若い人は知らないだろうけど、当時は「エアー・チェック」と言っていました)、若い頃の授業の記録、友人から借りたLP(死語?)からダビングしたもの、自動車の中で聴くためにリミックスした音楽、……それらは、全て捨てることにしました。聞き直せば当時のことが想起され、気分も蘇ってくるのかもしれません。聞かなくても人生の足跡として取っておくことに価値があるのかもしれません。
でも、全て捨てることにしました。退職して生活が変わったのだから、新しい道を進むと考え、過去のことは、きれいに片付けてしまったほうがいいと考えたのです。

考えてみれば、10年以上(下手をすると40年近く)その存在も忘れていたのです。それは、私にとってみれば、
なかったものと同じ、消えてしまったものと同じだった
のです。今更、存在するものとして、自分のそばに置いておく必要はありません。タイトルのチェックなど一切行わずに一気にすてました。

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それまで、カセット・テープを置いておいた場所はすっきりとしました。
また、ここに何かをおくことになるのですが、それはそれで、新しい生活の置き場になるのだと思います。場合によっては、また事物が堆積していくのかもしれません。それは、それでよいのだと思います。

生活が変わったのだから、ちょいと句読点を打つのがいいのだと思いました。

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