ノートパソコンにコーヒーをこぼしてしまったら……とりあえず乾燥を試みましょっ

同僚から「パソコンにコーヒーをこぼしてしまった」というLINEが届いた。

 教員の仕事はブラックなので、なかなか早く帰ることが出来ません。それでも、たまに、定時(16:45)を少し過ぎたくらいに帰ることができる日もあります。
 その日も、17:30過ぎに帰宅の途につき、自宅でかーるくビールを飲んでおりました。
 すると、同僚からLINEが届きました。
 同僚とはとても仲良くしてもらっています。けれども、LINEを通じてかーるくおしゃべりをするようなことはありません。特別な用事がなければLINEのやり取りをしないのでなんだろうなぁと思って見てみると……。

「職場のノートパソコンにコーヒーをこぼしてしまいました。電源が入りません。」

とのことでした。
 コーヒーをこぼしたというもまずいですが、スイッチを押しても電源が入らないというのは余計まずいと思われました。

やっちゃだめってのをやっちゃうのが人情だなぁ。

 コーヒーなどの液体をノートパソコンにこぼしたとき、大丈夫か? と不安に思ってついスイッチを入れてしまいたくなります。それで、うまく動作しようものなら、ラッキー! って思うわけです。そういう思いをしたい! 大丈夫だった! と思いたくなるのが人情です。

 でも、それは、やっちゃいけないことです。乾けばなんとかなるときもあるわけですが、濡れた状態で電源を入れれば、回路がショートしたりして、本当は液体だけでは壊れなかったはずのパーツまで壊れちゃいます。
 さらに、同僚の話では電源が入らないとのこと。それって、かなりまずい状態だと思えました。

 LINEで「翌日とりあえず見てみる」という旨の返信をしました。
 合わせて「電源コードを抜き、バッテリーを外しておいてね。振らない方がいいからね。」という言葉も添えました。電源コードやバッテリーを外すのは当然です。
 さらに、強く振ったりしないように伝えました。斜めにして液体を出すのはともかく、やたらに力を込めて振ると、水分が入らなくて済んだパーツの奥にまで浸透してしまうことがあります。携帯電話の場合は、特にそうですね。

 実は、同僚、この時点で結構降っていたようです。後から聞きました。

とりあえずカバーやキーボードのたぐいをはずした。

 翌日、早速、件のノートパソコンを見てみました。コーヒーのいい香りがしました。(笑)

 今は、便利な時代です。ネットを調べれば、ノートパソコンのバラし方を調べることが出来ます。どのネジを抜くとカバーやキーボードを外せるようになるのかわかります。
 こういう検索をするときには、

機種名 (スペース) 換装

で私は検索しています。
 「換装」という言葉をつけるのは、ノートパソコンをばらして、純正パーツの代わりに他の部品を付け替えている人がいるからです。機種名だけだと余計なページが紹介されてしまいますが、「換装」と付ければ、ばらしている人のページばかりが表示されるようになるのです。

 で、それらのページを参考に裏蓋やキーボードを外してみることにしました。うまくはずれないところもありましたが、ある程度バラすことができました。
 コーヒーがかかっているところは、布で拭き取ってきれいにしました。
 それでも、コーヒーの香りがするわけですから、まだ湿っているところがあると考えられました。

やれるのはただただ乾燥させることだけ

 私は、電気に詳しいわけではありません。パソコンがどんな部品で構成されているかをちょっぴり知っているだけです。故に、内部の検査をしてどの部品がダメージを受けたかなんてことはわかりません。
 できるのは、ただただ感想させるだけです。
 カバーやキーボードを外した状態で、扇風機の風を送り続けることにしました。(こういう時に、ドライヤーの熱風を当てるとまずいことになることがありますね。やらない方がいいです。)
 半日ほど、扇風機の数を送り続けることにしました。

半日後、電源を入れてみると

 半日以上放っておいて、キーボードなどを取り付け、電源を入れられる状態にまで戻しました。
 そして、スイッチを押してみました。電源は、……見事に入りました。そして、BIOS画面を経由した後、Windows が立ち上がりました。
 とりあえず動作しそうです。まだとりつけていないカバーなどをとりつけ元の状態に戻しました。幸いなことに、足りないネジも余るネジもありませんでした。……私見ですが、富士通のノートパソコンのネジって多すぎる気がします。

 元の状態にした件のノートパソコンは、見事に立ち上がりいつものように動作しました。USB や LAN も正常に動作しました。しばらく電源を入れっぱなしの状態にしておいても、煙を吹くことも燃え上がることもありませんでした。

運が良かった

 同僚のノートパソコンは、現在も正常に動作しています。
 まあ、今後腐食が進んで動作しなくなることも考えられますが、必ずそうなるとも言い切れません。
 今回の場合は、乾燥させたことで元のように動くようになったのですから、運が良かったということになるのでしょう。
 買い換える必要がなかったということで、得したと思うのがいいのだろうと思います。

 ノートパソコンにコーヒーをこぼすことは、しばしばあるのかもしれません。そうなった場合、とりあえず上記の方法でチャレンジするのもひとつの手であると思います。

 ……勿論、やる場合は、自己責任でお願いします。

 ……勤務校に来て6年目になりますが、別の同僚に言われました。「青木さん、こうやって直したの、3台目だね。」って。
 もう1台は記憶にあるのですが、さらに1台、上記のようなことをしたことがあったようです。

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