「ソコタノ日記」盆栽をはじめようとしたんだけど……

退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。

やんちゃ君が盆栽セットをくれた

 退職する10日ほど前に、男の子が教室に来ました。彼は、2年前に担任した子です。4年生のときに担任したので、この3月に卒業することになっていました。その彼が、
「先生、退職するんでしょう? お祝いです。」
と紙袋をくれました。

彼は、入学したときからやんちゃで有名な子でした。私が担任しているときも、色々とやらかしました。でも、彼には彼の良さがあり、私は、その点をできるだけほめるようにしてきました。そのためか、彼も1年でずいぶん成長し、だいぶ落ち着きました。

その彼が、わざわざ私のために、退職のお祝いをくれるというのです。私は、素直にもらうことにしました。お祝いにはメッセージがそえてありました。

青木先生へ
 退職おめでとうございます。
 いつもぼくのことを気にしてくれてありがとうございます。
 ぼんさい大事に育ててください。ぼくもこのぼんさいのように成長していくので見守っていてください。
                                           〇〇より

とてもうれしい言葉でした。やんちゃではあったけれども、そういう気のいいところがある子だったのです。

……とはいえ、盆栽ってのはどうなのか? って思いました。
退職して隠居生活に入るから、年寄らしくしてねということなのかな? と思ったりもしました。
 けれども、よくよく調べてみると、盆栽って最近は、静かなブームになっていて、小学生もやっているのだとか。
 実際、担任している子の中にも
「先生、盆栽を育てることにしたんだ。」
という子がいました。その子は、実際、盆栽のセットを購入したと言っていました。

 盆栽って高いんじゃないの? と思ったのですが、どうも盆栽のセットというのは、種から育てるもののようでした。上記のやんちゃ君が私にプレゼントしてくれたのもその種から育てるセットでした。

 うーん、これがそこそこ育つまでに、こっちが死んじゃうんじゃないの? と思わなくはありませんでした。
 それで、せっかく彼が気を利かせてくれたのですから、退職して新生活がスタートする4/1に盆栽を育て始めることにしました。

4/1 盆栽の種を植えようとしたのだけど

 そして、4/1になりました。晴れて新生活のスタートです。この記念すべき日こそ、やんちゃ君がくれた盆栽を育て始めるのにふさわしいと思いました。

 早速、紐を外して中身を出してみました。
 中には、山桜の種、土、穴に当てるネット、説明書が入っていました。

 説明書を読んでみました。そうしたらびっくり! 次のようなことが書かれていました。

はじめに(山桜ともみじは発芽の難易度が高い商品です。)
樹木にはそれぞれ、休眠・発芽・開花などの生長段階に合った最適な時期があります。自然界では樹木の種は地中で冬の寒さを体験し、春に発芽するなど気温の変化にともなって生長します。山桜や紅葉は自然に近い環境を人工的に作り上げることにより種から育てることができます。

 で、その後に、種を冷蔵庫に入れて冬を疑似体験させよという旨の文が続きます。で、表を観ると、山桜は冷蔵庫での低温期間が1~3ヶ月と書かれていました。さらに、発芽日数が1ヶ月から1年と書かれています。
 私は、小学校の理科の授業で育てた、ひまわりとか、朝顔とか、ホウセンカとか、そういう植物のイメージが合ったので、4/1に種を巻いて水をやれば、即発芽するのだと思いこんでおりました。
 でも、山桜は冷蔵庫で、1~3ヶ月。発芽までに1ヶ月~1年かかるというのです。

 ということは、最低でも2ヶ月、ながければ1年3ヶ月、発芽の確認さえできないのです。どひゃー!! っていう感じです。

 うーん、知らなかった。

ということで、4/1は、種を冷蔵庫に入れて作業は終了。長く待つのは苦手なので、1ヶ月後に盆栽を育てる続きを行うことにします。

……1ヶ月後に続く……かな?

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