人がいいと思うものは、自分もいいと思うのだろうか? ひねくれ者が増えた方がいい。

人がいいと思うものは、自分もいいと思うのだろうか? ひねくれ者が増えた方がいい。

 私は、子供の頃からちょっとひねくれたところがありました。みんながいいと思うものを「へーん、そんなのはつまらない。こっちの方がいいじゃん。」とくさして、別のものを選んでいました。  高校生の頃は、外国の音楽の方が、日本のものより上というような見方があり、ディープ・パープルやキッス、ちょっとさかのぼって、ローリング・ストーンズが大人気でした。でも、私はそういったバンドの曲ではなく、米国南部のレーナード・スキナードが一番だと思って聴き続けていました。(今でも良いバンドだと思うけどなぁ。)

 私は、流行のものを素直に受け入れられないひねくれ者だったのです。というか、今でもそうなのです。が……最近の流行の仕方にはどうも疑問をもたざるを得ません。  大したことがないのに大流行するものが多いように思えるのです。  特になぜそんなに流行するのか分からないと思うのが、アナ雪とラッスンゴレライです。アナ雪は、キャッチーな歌で人をひきつけるとは思います。でも、それほどすばらしいお話とは思えないのです。映像だってそこそこ。キャラクターの描き方も今ひとつうまいとは思えません。同じディズニー配給の映画ならば、ピクサーの作ったものの方がずっと上だと思います。  ラッスン……に至っては、はじめてそれをネタにしている芸人さん(名前を失念)をTVで見て「何が面白いの?」と思わざるを得ませんでした。

 インターネットが一般的に使われるようになって「いいものが流行る」のではなく「流行っているものがいい(らしい)」という風潮が強まっているのではないでしょうか?  勿論「流行っているものがいい」と思い込んでしまう人は昔からいました。それは、否定出来ないことです。でも、それがあまりにも極端になりすぎてはいないでしょうか?  「流行っているからいいもの」と素直に受け入れてしまう人が増えているように思います。

 特定のモノがはやり過ぎることは、マイナーなものが育たなくなることにつながります。いろいろな価値をもっているものが、生き残れなくなりそうです。それは、文化の多様性の喪失になってしまいます。

 「人気あるみたいだけどこれのどこがいいの?」ってひねくれて、他のものを拾う人がもっと増えていいように感じます。

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