退職後の生活をそこそこ楽しむソコタノ日記です。
この記事の初出は note.com です。
東京に遊びに行った
2022年9月29日に東京に遊びに行きました。前日まで台風15号の影響による断水により苦労したのですが、どうにか飲料にできる水も出るようになったので2泊3日で東京横須賀方面に遊びに行きました。
この日の一番の目的は「GUNDAM NEXT FUTURE -TOKYO BASE-」のプレオープンを観に行くことでした。
このイベントは無料ですが、大きく混雑することが予想されたので、スタートする前日のプレオープンを観に行くことしました。といっても勝手に行けるわけではありません。事前に応募して当選しなければならなかったのです。幸いにして14時からのオンライン入場券が当選したので観に行くことができたのです。
せっかく行くのだから遊んでこなきゃ
せっかく、静岡から東京に遊びに行くのですから、楽しんでこなければもったいないです。14時までに遊んでこよう! とうことで、遊べそうなところを色々調べておきました。で、一番興味を引いたのが「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」でした。
我が家では、イッタラの食器をいくつか使っています。イッタラの製品の魅力は、シンプルで美しい上に比較的安価であること。さらに、丈夫で簡単には壊れないことです。日常的に使える上に美しいってのは、食器として理想的だと思います。
新幹線で静岡から東京に出て渋谷に向かいました。会場はBunkamuraザ・ミュージアムです。
イッタラの作品は本当に美しい
開場の10時直後に到着しました。平日ですので、混んでいるというほどではありませんが、人がいなくてさびしいということもありませんでした。入口のあたりは心地よく見るより少し人が多いかな? くらいの感じでした。
会場に入ると早速イッタラの作品が並べて展示されていました。おしゃれな展示です。写真撮影が可能だったので、さっそく愛機 GR3で撮りました。(一部の作品のみ撮影可です。)
この展覧会のサブタイトルは「フィンランドガラスのきらめき」となっています。私は、どちらかというとガラス器よりも陶器の方が好きなのですが、次々と観られる作品はどれも素晴らしかったです。
有名なアルヴァ・アアルトさんやカイ・フランクさんの作品は、シンプルで美しい。
「食器だけ観て何がおもしろいの?」と思う方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、美しいものは人を心地よくさせてくれるってことを実感させてくれます。
新しければいいってわけじゃない
イッタラがすごいのは、創業当初に作られたようなデザインの食器を今でも売り続けているところ。もちろん、色を変えたり、デザインをより近代的にしたり、製造法を改善したりすることもありますが、見ればイッタラの〇〇だ! とわかるようなスタンダードな作品を作り続けているのです。
アルヴァ・アアルトさんの花瓶など、いろいろなバリエーションがあるけれど、デザインのベースはちゃんと揃っています。そして、これからも作り続けるのだろうということがよくわかります。
新しいデザインの作品も当然あるわけですが、いいものをずっと作り続けている姿勢がとにかくすばらしいと思いました。
インタビュー映像で皆川明さんが次のような旨の言葉をおっしゃっていました。(記憶によるものなので、まちがっていたらごめんなさい)
新しいデザインを開発しなければならないと思うのは妄想
改革とか変革とかするのが是とされている今日、新しいデザインを開発しなけれがならないと思うのは妄想と断じているのはすごいことだと思います。
でも、なんでもかんでも新しければいいというわけじゃありません。よいものはよいのだからずっとずっと大事にしていく方がいいのです。
やたらと教育改革をしたがる文科省のお役人に聞かせてやりたい言葉でした。(私、教員をしていましたので、無反省に教育制度をいじくりたがる文科省の姿勢に腹が立てています。)
自由度もイッタラはすごい
会場には、有名なバードの作品も展示されていました。
それぞれの作品は、色や形がちがいます。そして、同じ製品に見えるものもガラスの吹き方により微妙に違っています。職人さんに作り方をまかせることで、バードというテーマは統一されていても、さまざまな作品が生み出されています。この点もすばらしい。
多くの男性に観に行ってもらいたい
この展覧会で感じたのは、お客が女性ばかりだったこと。勿論、平日ですから働き盛りの男性が仕事をしているということは考えられなくはありません。でも、9割5分くらいが女性なのはどうなのかなぁと思いました。
たしかに食器に興味を持つのは男性よりも女性の方が多いだろうということはわからないわけじゃありません。……家事は女性がするべきなんて言っているわけじゃないですよ。我が家では食器洗いは私の仕事になっています。
でも、他の美術展なんかでは、平日でももう少し男性の割合が多いと思います。
このイッタラ展は男性も観に行くべきだと思います。日常の中に美しいものを取り入れようとするフィンランドの人たちの生き方に目を向けるべきです。考えてみれば、イッタラの有名なデザイナーには男性がたくさんいますし、映像で見る限りではガラスを吹く職人さんも男性がばかりだった感じがします。それを考えれば、もっと多くの男性にこのイッタラ展を観に行ってほしいと思います。
お土産にほしかったもの
図録&グッズ |のページをごらんいただくと、グッズが沢山紹介されています。
この日は2泊3日で遊ぶ初日になっていたのでガラス器を購入するのにちょっと気が引けました。重たいし、壊れる恐れもあるし……。
だから、手ぬぐいを購入してよしとしました。
それは、それでよかったんですが、本当に欲しかったのは、アアルト ベース「クリア1937」です。95ミリと120ミリの2種類がありましたが、公式ページを見ると120ミリは売り切れたよう。やっぱり買っておけばよかったかなぁと後悔しています。
会期中、また東京に出る予定があるので、もう一度行って買ってきちゃおうかなぁ と迷っています。
イッタラ展、11月10日までです。興味を持たれた方は、ぜひ観に行かれることをおすすめします。
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