ロマンティック・ロシア展、めっちゃおすすめ!

志の輔らくご in EX に行くついでに美術展を観ました。

 大好きな落語家の立川志の輔さんの志の助らくご in EX に行ってきました。
 はじめから演目が明らかにされている公演で、[踊るファックス」「歓喜の歌」ともよく知っているお話でしたが、めっちゃ楽しめました。

 せっかくなので、泊まりで遊んでくることにして、上野の東京都美術館でやっている『ムンク展』と、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでやっている『ロマンティック・ロシア展』を観ることにしました。

ロマンティック・ロシア展がめっちゃよかった。

 ムンク展、予想通り混み合っていましたが、40分ほど並んで、観ることができました。……開館直後よりは、お昼前くらいのほうが空いているようです。
 「叫び」もよかったのですが、他にも吸血鬼や赤い蔦などの作品のほうが私には魅力的に見えました。
 で、今回、紹介したいのはムンク展ではありません。

 ロマンティック・ロシア展の方なのです。こちらが、めっちゃよかった。
 私は、ロシアの絵画については、全く知らなかったのですが、上記のサイトで紹介されている作品を観て、これは、なかなかステキな絵があるのだなぁと思いました。
 で、ムンク展とは別に2日目に観に行くのに良さそうな美術展としてこれを選んだのでした。……ルーベンスも気にはなっていたのですけどね。

 Bunkamuraザ・ミュージアムの開館直前に行ってみると、すこしだけ開館を待っている人の列ができてがいました。でも、ムンク展に比べるととても短い。実際、開館後ほとんど待たずに入館できました。
 「移動派」グループと呼ばれる画家たちが、ありのままの現実を正面から見据えて描くことをめざしたということですが、写実的な作品あり、印象派を思わせるような作品ありで、とても楽しめました。

 ロシアは冬が寒くて長く夏が短い、故に夏を謳歌する風景画がとても魅力的でした。イワン・シーシキン の《正午、モスクワ郊外》の雲の輝きは、webの画像やポストカードでは再現できない美しさを感じさせました。また、冬を表現した作品も、陰鬱な冬景色を描くのではなく清潔感を感じさせる美しい作品がありました。

 あまりにも風景画が良かったので、人物画がまとめられているコーナーに入った時「風景画があまりにも良かったから人物画はそんなに期待できないかも」なんて思ってしまいました。しかし、しかし、人物画もまた素晴らしいものがたくさん見られました。
 モデルになっている人物がどんな気分でいるのか? ということがよく伝わってきました。
 イワン・クラムスコイの《忘れえぬ女ひと》の見る側を見下しているような視線は、これまで観た絵画では感じられないものでした。また、子どもを描いた作品がまた見事でした。みな生き生きとしていて、「いるいるこういう小僧が。」なんて気分で見ました。

 そして、私の一番のお気に入りは、イワン・クラムスコイの《月明かりの夜》です。
 美しい、とにかく美しい作品でした。月夜の下の古い庭園でたたずむ白いドレスの女性、本当に美しい姿です。私は、ずっと観ていたいと思いました。

図録も買っちゃった。

 私は、美術展に行ってもあまり図録を買いません。気に入った絵のポストカードを10枚程度買うことのほうが多いです。
 値段がちょいと張るというのが理由ではありません。その美術展の作品が網羅されているのですから、それくらいのお金は出しても当然だと思います。問題は、重さです。
 図録はそこそこに重いのです。その後に、ライブ・コンサートに行ったり、落語を聞きに行ったり、芝居を見たりするために移動する。さらには、その後に、静岡に帰るということを考えると、少しでも荷物は軽くしたいものです。その点で、図録は、がさばるし重いのです。だから、よほど気に入った美術展であっても図録を買うことはないのです。
 しかし、今回は図録を購入することにしました。重さと引き換えにしても、この美術展の図録はちゃんと手元においておきたい! と思いました。それくらいにこの美術展が気に入ったのでした。

ムンクもルーベンスもフェルメールもいいと思うけど……

 すでにムンク展とフェルメール展には行ってきました。
 西洋美術館のルーベンス展も観に行く予定です。
 どの作品展もすばらしいと思います。けれど、その影で、この美術展があまり注目されないのは悲しい気がします。
 美術展によく足を運ぶ方には、このロマンティック・ロシア展、強く強くおすすめします。

 私は、ロシアの画家なんてほとんど知りませんでした。でも、これからは、もっともっと注目しようと思います。

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