「やる気が出るからやる」のではなく「やるからやる気が出る」

 以下は、2015/03/17に書いた学級通信からの引用です。


【やるからやる気が出る】
 以下は、卒業プロジェクトのひとつとして行われた奉仕作業についてのNさんの日記です。

3月9日(月) 奉仕作業
「わー、きたない。」
 そんな声が私の心の中にいるそれは5時間目の奉仕作業の時のこと。環境プロジェクトが中心となって計画した活動です。私は、6年4組の配膳台をやった。テーブルの部分はスープの拭き残しやセロハンテープのあと、黒く何かのあとがついた色々な汚れがあった。私は、そうじをやっていてたくさんのことを思いながらやった。はじめは
「めんどくさいな。」
など思ったけど、やっているうちに楽しくなってきました。
 そうじを楽しく思えるのはいいことなのではないかと思います。最初すごく汚かった配膳台もさいごはすごくピカピカかがやいていました。

 卒業にあたってさまざまなことが行われました。その中の一つが奉仕作業です。6年間お世話になった学校に感謝の気持を込めて、様々な清掃作業を行うというものです。

 Nさんは、配膳台の担当でした。給食で使われるものなので、どうしても汚れがちです。テーブル面はともかくも、横とか足の部分まではなかなかそうじされることがありません。どうしても汚れが残ってしまったりします。

 Nさんもはじめはいやだなぁと感じだようです。でも、やってみると楽しくなり、またきれいになったのがうれしくなったと書いています。やっていくうちにやる気が出て、よりよい結果を出したのです。

 実はこのことがとても大切だと考えます。勉強であれ仕事であれ一番難しいのは始めることなのです。多くの場合「始める前は大変だと思ったけれど、やってみたら、どうってことなかった。」「やってみたらこんないいことがあった。」となるものです。

 作業そのものよりも、作業を始めることが難しいのです。始めてしまえば、もう終わったも同然! と考えてもいいわけです。「仕事ができる人間」というのは、「仕事を始められる人間」であるといっても良いかもしれません。

 中学に行くと、勉強も部活も、その他の仕事もぐっと増えていきます。ここで力をつけていく子は、後回しせずやれるものをどんどん始める子なのです。
 「やる気が出るからやる」のではありません。「やるからやる気が出る」のです。

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