ソコタノ日記:傘を持つのも気にならない

退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。

退職前、傘を持つのが大嫌いだった

3月に退職するまで、傘を持つのが大嫌いでした。仕事に出るにしても遊びに行くにしても、できるだけ荷物を減らしたいと考えていました。財布とか、鍵とか、バッグとか、どうしても必要な荷物はしかたがないにしても、傘はいやでした。特に、雨が降るかどうかわからないけれど、降るかもしれないので念の為に持って行くというのは、嫌いでした。故に持っていかないで雨にやられるということが何度もありました。
傘ってのは、どのくらいの重さがあるのでしょうか? めっちゃ重いというわけじゃありませんが、折りたたみ傘をバッグに入れると、重たく感じました。実質的な重量増加よりも「無駄な重量」と思ってしまう気分が、重さを増すように感じました。
また、普通の傘を手で持つってのは、もっと嫌いでした。2本しかない腕の一本をそれのために使わなければなりません。何をやるにしても不便です。雨が降っているのならばがまんして持ちますが、降るかどうかわからない状態で持つってのは最悪です。文字通り無用の長物という感じでした。

散歩に出るときに傘が気にならなくなった

退職して、毎日1時間散歩するか、自転車で走るようになりました。晴れた日は自転車で、雨で走ることができないときにだけ散歩というつもりでしたが、思っていた以上に楽しくて雨が降っていなくても歩くことを選ぶ日が多くなりました。
そして、雨が降るか降らないか? わからないようなときにも散歩に出るのに傘を持つようになりました。あれほど嫌いだった傘を持つことが苦にならなくなったのです。それは、歩く途中で雨にやられるのを恐れてということではありません。往路30分で一番遠くまで行ったときに雨にやられたら、それは嫌なことです。でも、そういうことを心配するわけでもないのに傘を持ちます。それも、折りたたみではないものをです。

退職して、心の余裕ってのができたのでしょうか? 本当に傘を無用の長物とか思わなくなりました。「これは、これで天気の悪い日の相棒」っていう気持ちで持つようになったのです。

特に、お気に入りのが傘できたということも関係しているかもしれません。

キース・ヘリングの傘

その傘は、ネット通販で購入したキース・ヘリングの傘です。ビニル製で決して高価なものではありませんが、大変気に入っています。
ビニル傘ってのは、あまり使わなかったのですが、使ってみると悪くありません。何よりも、黒い傘のように暗くならないところがステキです。この傘をさすとなんとなくうきうきしてきます。また、たたんだ状態でもなんとなく楽しく見えてきます。そのあたりがキースの魅力なのでしょう。

退職したことで、色々と感じ方が変わったなぁと思うことがあります。その中のひとつが、「余計な荷物も大事な荷物」ということなのかもしれません。

以前なら、雨が降っただけで嫌な気分になるものでしたが、散歩に出るときは、「晴れもよし、曇りもよし、そして、雨もまたよし!」という感じになりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました