ソコタノ日記:やっぱり大人の一生懸命ってのはステキだ

退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。初出は、note.comです。

ソコタノ日記:やっぱり大人の一生懸命ってのはステキだ|phantasien
退職後の新しい生活をそこそこ楽しむ「ソコタノ日記」です。 二胡の個人発表会が行われた 私は、中国楽器の二胡を習っています。月2回のグループレッスンで、先生に教えていただいています。グループで、外部のイベントに出て演奏することもありました。残...

二胡の個人発表会が行われた

私は、中国楽器の二胡を習っています。月2回のグループレッスンで、先生に教えていただいています。グループで、外部のイベントに出て演奏することもありました。残念ながら、コロナウィルス感染予防の関係より、このところ演奏をすることがなくなってきました。

二胡は、想像していたよりもずっと難しい楽器でした。きれいな音を出すのも難しいですし、フレットがないので正確な音程をとるのもかなりむずかしいです。また五線譜ではなく数譜を使い、調によって表記と押さえるポジションが違ってくるので頭が大混乱してしまいます。
グループで演奏するときは、それでも仲間がいるのである程度弾くことができますが、個人になるととたんに未熟さが露呈してしまいます。
とても不思議なことなのですが、自宅で散々練習しても、ひとりで人前で弾くとなるとその緊張感が音にてきめんに現れて「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ。」という事態を招いてしまいます。

そんなこともあって、年に一回、仲間内で個人の発表会を行っています。みな自分のやりたい曲を選び、仲間に聞いてもらうというものです。中国の伝統的な曲から70年代のフォークソング、プロの二胡演奏者のオリジナル曲などバラエティに富んでいる発表会になっています。

今年も7月にその発表会が開かれました。

皆、思うように弾けないのが事実なのだけれど

私は、プロの二胡演奏者ウェイ・ウェイ・ウーさんの「再会の記憶」という曲を弾きました。中級レベルの曲だと思うのですが、退職したことで時間もありチャレンジしてみました。例年よりは、多くの時間をかけ暗譜で弾ける程度にはなりました。

でも、上記で書いたように、グループで演奏することに慣れている者は、個人になるとなかなか思うように弾くことができません。本番の発表会では、大きなミスこそしませんでしたが、普段自宅でリラックスして弾いているときほどの音が出せず、音程も狂わせてしまいました。自分では60点のできかな? と思いました。

小さな発表会

ただ、事前に「人前で弾くってのはむずかしくて思うように弾けないもの。60点出されば良しとしよう」と考えておりました。演奏後、60点の出来で合格と考えようと思いました。これまでの発表会に比べるとまあ悪くはないって感じです。

同じように思っているのは、仲間も同様のようでした。リーダーが、演奏の前に「自宅ではできることが、人前だとなかなかできないものです。だから、失敗しないようにとか考えず楽しんでやりましょう。」という旨の話をしていました。

大人の一生懸命ってのはステキ

仲間の演奏を聴いている時に思ったのは次のことです。

大人の一生懸命ってのはステキだ!

たしかに技術的にはいくつもの課題があるのが事実です。また、人前でひとりで弾くと実力を出しきれないという残念な気持ちも痛いほど伝わってきます。でもでも、一生懸命練習して、緊張感に負けずに演奏するってのはかっこいいのだと思います。

私達は、プロを目指しているわけじゃありません。人生の中の楽しみの一つとして楽器を、音楽を習っているのです。未熟ではあるけれど、自分の大切な時間をつかって精一杯練習しているのです。
弾けなかったフレーズが弾けるようになったという喜びは他の何物にも代えられません。がんばって練習してきてよかったなぁと実感します。

子どもの学校の勉強と違って、こういった趣味に属する習い事は、強制されてやるものではありません。やりたくなければやらずに済むのです。でも、人は、努力し少しでも前に進もうとします。そういう姿は本当に素敵だと思います。

今回の個人の発表会は、これまでよりもレベルが上がっているような気がしました。それは、自分の力で頑張る! ってことを繰り返してきたからなのだと思います。

大人の一生懸命はステキなのです。

……こう書いて気づきました。以前も、同様のことをこのHPに書いていました。

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