退職後の生活を楽しむソコタノ日記です。
退職後の生活でガンプラを作るようになった。
一昨年の3月に退職してもうすぐ2年がおわります。その間に、いろいろとやるようになったわけですが、その中のひとつにガンプラ作りがあります。
このところ、ほぼ毎日やっています。
で、感じたのは、ガンプラ作りをすることで自分がちょいと変わったなぁということです。
気が長くなった
その中の一番大きなことは気が長くなったことです。
以前に比べ、焦ったり、急いだりするってことが少なくなりました。
まあ、退職して仕事をしていないのですから、それは当然って思われる方もいらっしゃるでしょうが、やりたいこともやるべきこともたくさんあって時間がいくらあっても足りないと感じておりますので、退職した＝時間がたくさんある→気が長くなる……という単純なことではないのです。
ガンプラ作りは、塗装をしたりすると結構時間がかかるのです。それを楽しめるようになりました。それは、自分にとって大きな変化なのです。
ガンプラ作りには時間がかかる
ガンプラ作りには結構時間がかかります。
退職前も、地域の学習としてバンダイの工場見学を行っていましたので、事前に子どもたちにガンプラを作って見せたりしていました。
ランナーからパーツを外し、組むという最もシンプルな作り方でしたが、そこそこ時間がかかりました。
作っているときに感じたのは、結構手間がかかるなぁ、早く完成しないかなぁってことばかりでした。
自分は短気ですから作っているときもイライラしている部分がありました。
そして、そんなこともあってか、退職するときに同僚からRGグレードのガンダムとザクをお祝いにもらいました。……退職記念にガンプラをもらう人間って日本中でもあまりいないだろうなぁって思います。(息子からもガンプラをもらいました。)
で、それをきっかけに真剣にガンプラを作るようになったんですが、いろいろと学びはじめると思っていた以上に手間がかかるということがわかりました。
最初にゲート処理をするってことを知りました。ランナーから切り離した部分にその跡が残るので、それをなくすように作るわけです。
切り離すときはニッパーで2回に分けてます。一度に切ると跡が深く残ってしまうのです。そして、それでもわずかに出っ張っているところをヤスリや紙やすりで磨いて平坦で他の部分と同じ程度にぴかぴかにします。
これが、めっちゃめんどくさく感じられました。だって、組む前に、ひとつのパーツで3箇所くらいのゲートを処理しなければならないのです。で、きれいにゲート跡を消せればいいのですが、いくらやすりをかけても消えない場合もあるのです。……不毛な修行って思えました。
詳細は書きませんが、その他にスミ入れとか、スジ彫りとか、塗装とかも行うようになると、ひとつを仕上げるのに一月くらいかかることもあります。
ガンプラって(他のプラモデルもそうでしょうが)、やりこむといくらでも手間を掛けることになってしまいます。
手間を楽しめるようになった
ガンプラをいくつも作っている過程で、だんだん手間を掛けることが嫌ではなくなっていきました。
ていねいにゲート処理してほとんどゲート跡が見えなくなったり、キャンディ塗装をめざしてそこそこきれいに仕上げられるようになると、今やっている手間が作品の完成度を高めることにつながると思えるようになったのです。
うまくいったら「いいねぇ」って思えるし、失敗したら「くそっ、次は同じ失敗をするまい」って考えられます。
大方の作品は、完成しても失敗した部分が気になって、まだまだっていう感じになってしまうのですが、それでも学びも得たし、なによりも楽しかったって思えるようになりました。……この何よりも楽しく感じるってのが大事です。
焦ったところで、雑になってしまうんだから、のんびり作る工程を愉しめばいいやって考えられるようになりました。
だから、ゲート処理もそれなりに楽しくやれるようになりました。
そして、ガンプラ作りに限らず、さまざまなことで急がないようになりました。焦らずそこそこていねいにやる。自分を急かさない感覚ってのはとても大事だと知りました。
それまで、短気だと自他共に認めていた自分の気が長くなったというのは、結構大きな変化なのだと思います。
焦らないでやることの楽しさっていうのを味わえるようになったというのは、幸せをひとつ得たといえるのだとも思います。
定年退職して時間が余ってしょうがないという方、ガンプラ作りとは言いませんが、何かを作るってのにチャレンジすると人生がよりステキなものになりますよ。お試しあれ。
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