『ルドルフとイッパイアッテナ』を読んで、大人も児童書を読まねばと思った。

 『ルドルフとイッパイアッテナ』という児童書があります。教員の世界では知らない人がほとんどいないと思えるような名著です。その本の存在は、知っておりましたが、ちゃんと読んだことがなかったので読むことにしました。

 ルドルフという猫がひょんなことから地元を離れて東京に来てしまいます。迷い猫となったルドルフが出会ったのは、地域では顔が利く野良猫です。ルドルフが名前を尋ねると「名前はいっぱいあってな。」と野良猫が答えます。ルドルフは勘違いして野良猫は「イッパイアッテナ」という名前なのだと思ってしまいます。イッパイアッテナは飼猫、飼い犬にはめっぽう厳しい態度を見せるのですが、どういうわけかルドルフをかわいがってくれます。行くあてのないルドルフはイッパイアッテナに助けられながら新しい生活をはじめるのですが……。

 とてもよく書けている物語です。ルドルフとイッパイアッテナの友情の描き方が見事です。児童書と言えども、私は感動してしまいました。特にラストのエピソードは、すばらしいです。

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