『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を観てきました。イマイチでした。

 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を観てきました。

評価:★★半☆☆
イマイチ!

 バットマンの映画も好きですし、スーパーマンの映画も好きですが、この作品は、好きになれませんでした。
 以下に理由を書きます。

  • とにかくストーリーが散らかっている。
    なんかストーリーが整理されていない感じでした。映像はすごいと思いますが、なんだかよくわからないなぁと思えるシーンや、そんなふうに話が進むのは変じゃない? と思えるところがありました。
  • ジャスティスってDC版のアベンジャーズ?
    上のストーリーの問題と関わりますが、「ジャスティス」ってのは、マーベルの「アベンジャーズ」なもののようですね。ヒーローがいっぱい集まっていろいろと戦う話。私は、「ジャスティス」というから単純に「正義」のことをいっているのかと思いました。いずれ他のメンバーもあつめて「ジャスティス」を作るため、とりあえずバットマンとスーパーマンをくっつけて、ついでにもう一人もいれちゃったっていう感じです。
  • アベンジャーズみたいにしたいのだろうけれども、2人のキャラ設定がイマイチ明確じゃない。
    で、アベンジャーズならば、それぞれの個性が明確になっていて、ストーリーの中でキャラが生かされるようになっています。特にキャプテンアメリカとアイアンマンの対比がわかりやすいです。が、この作品の2人のヒーローのキャラがイマイチ明確じゃない気がします。ヒーローが正義であることの難しさに悩むなんてのは、数十年前からある陳腐な話で、今更そんなことで悩まれてもあなたの個性には見えないんですけど……という感じがします。それに、アベンジャーズのメンバーの個性は、それぞれ単独で活躍していた作品と整合性が取れています。でも、これまでのバットマンものやスーパーマンもののストーリーや演出がぶれてばかりいるため、この作品の2人のキャラに反映されていない気がします。
  • キャスティングが妥当とは思えない。
    キャスティングもイマイチです。特に、ベン・アフレックのバットマンはいただけません。私は、ベンのこと大好きです。でも、全くもってバットマンにもブルースにも見えませんでした。「ベン、何コスプレしてんの?」っていう感じです。他にも、この役者さんにこの役は似合わないんじゃないの? という違和感を感じさせるところがありました。
  • 太いバットマンも脆いバットモービルも変。
    バットマンといえば機敏な動きで悪者をやっつけるスマートなヒーローです。またバットモービルは秘密兵器満載で高速、丈夫で無敵(最後には壊れたりするけど)のマシンです。でも、相手がスーパーマンとなると話が違ってきます。強烈なパワーに対抗するためにバットマンは鉄の厚い鎧みたいなものを付けます。太いです。機敏じゃありません。カッコ悪いです。鉄人28合を思わせます。また、バットモービルはスーパーマンのパワーで軽く壊されちゃいます。それって、バットマンじゃ無いじゃん! と思わずにはいられません。
  • 予告編が卑怯!
    これって、本編を見て本当に腹が立ったことなんですが……ネタバレになっちゃいますが、悪いのは配給会社だと思うので書いちゃいますね。囚われたバットマンのマスクをいかにも悪そうなスーパーマンが剥ぎ取ってしまうシーンがあります。予告編で仰々しく紹介されているシーンです。これ、バットマンの夢の中のシーンです。いくら誤解があっても、あんなに悪いスーパーマンが現れるってなぜだ? って思いますよね。どんないきさつがあったんだ? って私思って予告編を見ましたから。それが、夢だなんて……今時、信じられないようなシーンを「夢でした。ちゃんちゃん」って扱う作品て他にあります?

ということで、大金をかけて作った駄作というのが、私の印象でした。この後、続編を作るんでしょうねぇ。劇場でごらんになること、あまりオススメできません。

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