心の柔らかいうちによい作品と出会う

4月の頃の話です。私は、東京で『草間彌生 永遠の魂』展と『バベルの塔展』を観てきました。東京へ出た一番の目的は大好きな落語家さんの落語を聴くことでしたが、せっかく出かけるのですから、観たかった展覧会にも足を運んだというわけです。

どちらも大変素晴らしい展覧会でした。おみやげにクリアファイルやポストカードなどを購入して、クラスの子ども達にそれを見せることにしました。

草間さんは心の中に浮かんだものを感じたままに描く画家さんで、色彩の美しい作品をたくさん作っています。バベルの塔は、ブリューゲルが驚くほど緻密にリアルに描いた大傑作です。

子ども達は、ポストカードやクリアファイルを興味深く観ていました。

翌日、何人かの子がそのことについて日記に書いてきました。どの日記にも、「すごい!」という言葉が入れられ、作品に惹かれたという思いが伝わってきました。時代も作風も全く違う草間さんとブリューゲルの作品、子どもたちは、どちらにも惹かれたと書いています。

子どもの心はとても柔らかく、優れたものの良さを大人以上に強く感じることができます。ポストカードもクリアファイルもよく作られていますが、本物の魅力には太刀打ちできません。それでも、良さを感じ取れるのが子どもの心なのです。

また、先日行った心の劇場(劇団四季による観劇会)について、何人もが日記に書いてきました。

スポーツ万能の元気の良い男の子は、「すげー」というタイトルで、劇団四季の役者さんたちの演技の素晴らしさを日記に表していました。

心の柔らかい今のうちに子ども達にはたくさんの良いものに触れさせて欲しいと感じます。

もうすぐ夏休みがやって来ます。夏休みにはいろいろなものに触れる機会があります。多くの親御さんに、子どもたちをいろいろなところに連れて行き、良いものにたくさん触れさせて欲しいと願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました