新聞で新しい楽器が発売されると知った。
2017年7月のはじめごろだったと記憶しています。静岡新聞に、ヤマハから新しい楽器が発売されるという記事が載せられました。
Venovaという管楽器です。
新しい管楽器ヴェノーヴァ(Venova)で、あなたの日常に新しい風を
Venovaは手軽に始められて、かつ本格的な演奏も楽しめる新しい管楽器です。
主な材質はプラスチックで、値段も1万円ちょっとという程度。楽器としてはリーズナブルです。
現代の技術を使って円筒管を分岐させ、円錐形管楽器(サックスみたいなラッパ)のような音色を出せるということもわかりました。プラスチック製なので成形の自由度が高く管を曲げることで、運指も楽になっているようでした。
おもしろい! と思いました。以前から、管楽器には興味を持っていたので、早速Amazonで予約しました。
Venova がやってきた。
比較的早い時期に注文したので、発売当日に届くようにAmazonから発送されました。個人の都合で受け取れる時間が限られていたため少し遅れて自宅に届くようにしてもらいました。少しくらい遅れても、新しいものが届くというのはうれしいものです。
届いた当日は、まるで子どもみたいにうきうきしました。
Venova 侮れなかった
しかし、すぐに演奏するということはできませんでした。
夏休み明けで忙しかったため帰宅時間が遅くなり、なかなか開封して吹いてみることができませんでした。夜に音を出して、ご近所の皆様に迷惑をかける訳にはいきません。それに、変な音が聞こえたらめっちゃはずかしいですし……。
ようやく休日になりVenovaを拭いてみました。
これが、なかなかむずかしいのです。トランペットなら、以前ちょいと遊びで吹いたことがあります。でも、リードを使った楽器は初めてでした。
少し練習すればなんとかなるだろう……という甘い考えは打ち砕かれました。
最初は全く音をだすことができませんでした。リードを使った楽器を吹くときの口の形をアンブシュアというらしいのですが、これがイマイチわからないのです。
たまたま帰省していた娘は、中学校のときにバリサクを吹いていました。だから、少し教えてもらいました。でも、彼女でも”忘れちゃった”というくらいにうまく音が出せませんでした。
少しずつ進歩するのが楽しい!
30分ほど練習していくうちにとりあえず、低いドから、1オクターブ上のドまでなんとかならせるようになりました。
はじめは、左手の指で全部の穴を押さえるソの音だけなんとか鳴らせるようになり、次にラシドと上げていくことができるようになりました。
難しかったのは一番低いドでした。音が裏返って高い変な音がなるのです。それでも、ソファミレドと何度も下げる練習をするうちになんとか出せるようになりました。
難しいけど、少しずつ進歩していく! これが、めっちゃたのしいのです。
歳をとってくると、こういった体験がなかなかできなくなります。
できない→がんばる→少しできる→またがんばる→……
歳をとるからこういった体験ができなくなる、というのは本当のことではないのかもしれません。ただチャレンジしなくなるだけなのかもしれません。でも、こういった体験は、歳をとっても快感をもたらしてくれます。
なかなか音を出せない感覚は、十数年前に二胡に初めて挑戦した時にも味わったものです。それを思い出しました。今でも全くもって下手なのですが、それでも、その頃よりは二胡を鳴らすことができるようになりました。
Venova もがんばって、譜面を見ながら楽しく弾けるようになるまでチャレンジし続けようと思います。
ちょいと残念なこと
Venova をネットで検索すると、定価よりも高い値段で出している業者があるようです。たしかにまだ売り出されたばかりの楽器ですし、私のようなシロートでもチャレンジできる程度の値段ですから、品薄になっているのかもしれません。
だからって定価よりも高い値段で売るってのはあこぎな感じがします。音楽を愛する人はそんなことしない! って思いたいところです。
Venova に興味を持たれた方は、定価で購入するようにしてくださいね。
コメント