2015/02/14(土)妻と「光琳アート 光琳と現代芸術」展を観にMOA美術館に行って来ました。
昨年、上野の東京国立博物館に俵屋宗達と尾形光琳の『風神雷神図』屏風が両方観られるということで行って来ました。その時には、俵屋宗達の二神の配置のほうがいいんじゃないかなぁなどと思いましたが、光琳の風神雷神の迫力も強く感じて来ました。
その後、根津美術館で季節限定でしか観られない『燕子花図屛風』がMOA美術館に来ることを知り、これは行かねばと考えて妻と行って来ました。
静岡から Google Map の案内で車を進めると、MOA美術館の上の駐車場へ到着しました。でも、なかなかに狭い道を走らされて女性の運転は大変かなぁなどと思いました。運転に自信のない方は、電車で行ったほうがよいかも。
MOA美術館に到着してみると、お客さんがかなり多い。それは、当然でしょう。光琳の『紅白梅図屛風』と『燕子花図屛風』とが一度に観られるのですから。さらには、熱海は観光地で駅から近いMOA美術館は遊びとして寄る選択肢の一つに入れられるところ。絵画に興味のないお客さんも結構来ていた感じでした。(年齢層高いです。)
さて、作品ですが、やはり目玉の『紅白梅図屛風』と『燕子花図屛風』がすばらしかったです。この2作品が入口に入ってすぐのところに置かれているのには驚きました。(普通は、真ん中か、後半に置かれていますよね。)
2作品、写真やTVの映像で見ると、背景の金地がどうしても強調されるようでぎらぎら感があったりしますが、本物は長い時間を経て金地がくすんでいました。ずいぶん本物は写真と違うじゃんという印象を否めません。でも、それを劣化とは感じませんでした。むしろ落ち着いた感がして、それぞれの図の部分を引き立たせているような印象を受けました。
2つの作品は素人が見てもずいぶんちがいます。『紅白梅図屛風』は、紅白の梅の描き方の対比や、驚くほどに大胆に描かれている水の流れ、そして、たらしこみの技術によって描かれた樹の幹に魅力が感じられます。『燕子花図屛風』は、群生しているカキツバタを無造作に並べたように見せて実は計算して配置しているうまさがあり、花弁はべたとした感じで2色で、葉は筆使いのうまさで1色で描かれていました。
2作品に共通しているのは、使った技術が違えども、おもしろさを素人にも感じさせるという点です。写実的に描くだけではなく、その対象を魅力的に見せるために技法を選び、配置に工夫をし「いいねぇ」って多くの人に感じさせるうまさがあるのです。
他にも『槇楓図屛風』が見事でした。槇葉と紅葉の反対色のコントラスト、形や筆使いの対比がうまくすばらしいと思いました。
こういった大作以外にも、小さな作品に魅力的なものが多く大満足して鑑賞することができました。
うれしかったのは、会田誠さんの作品が観られたことでした。昨年だったか一昨年だったか六本木で相田さんの作品展が開かれていたのですが観たいと思いながら観られずにいました。この光琳アート展では、相田さんの大きい作品が3点展示されていました。なぜ 光琳展に? と思ったのですが、『群娘図’97』は、
東京の女子高生と修学旅行中の地方の女子中学生を横一列に置く構図は「燕子花図」に借りたものであり、「群娘」と書いて=「群青」と読ませ、「燕子花図」を想起させる。(MOA美術館公式ページからの引用)
というのですから驚きです。自称「天才」のやることはすごいと思います。
MOA美術館から見る太平洋の景色は大変美しいですし、庭も趣がありました。光琳アート展、1600円ですが、半日タップリと楽しめます。



コメント