疑似学区探検に ストリート・ビューを使ってみた。

Google Earth は、便利だけど重い

先日、「社会科見学に出られない今、Google Earth を使う」というタイトルの記事をアップしました。

子どもたちに大型テレビを使って、Google Earth のプロジェクトを見せたところ、子どもたちは大喜びでした。

宇宙から見た地球の映像がどんどんズームインしていって自分の学校が映ると、
「学校だぁ。」
「体育館が見える。」
「プールが見える。」
大喜びしました。そして、映像が、学区の主要な施設を次々と移動していくと
「〇〇神社だ。」
「〇〇デパートだ。」
と場所の名前を言い当てました。

子どもたちのパソコンでも、Web版の Google Earth が動作するようにして、色々と試させると、子どもたちは、よろこんであちこちを見回りました。

ただし、問題もありました。Google Earthを30人近い子どもが使うと、扱うデータ量が増えるようで、勤務校のインターネット回線の容量が不足してしまうのです。スピードが遅くなって画面の遷移に時間がかかる程度ならばまだよいのですが、ときどきGoogle Earthがフリーズしてリロードを要求するのです。これは、大きな問題でした。

Google Earth がだめなら、ストリート・ビューがあるさ

そこで、考えたのが、Google Map のストリート・ビューの利用でした。Google Earthのように建物が3D表示されることはありませんが、Mapの表示を航空写真に切り替えるとそれなりに地上の様子がわかります。建物がごちゃごちゃしているときはマップ表示に切り替えることで、かえって道路の接続や大きな建物がわかりやすくなり、迷うことがありません。

子どもたちに、ストリート・ビューの表示のさせ方を教えると、子どもたちは大喜びで、ストリート・ビュー画面で、あちこちの道路を移動し始めました。

Google Earth のような3D表示はできない代わりに、地上の高さによる目線で道路の様子がわかるので、子どもにとってはかえって場所の特定がしやすいようでした。また、ストリート・ビューのデータ量は、Google Earthのそれよりも少ないためほとんどフリーズすることはなく、子どもの操作にほぼリアルタイムに反応してくれました。

子どもたちが見つけたものは?

子どもの多くが「先生、見てみて」といって声をかけてきました。彼らは、みな自分の家を見つけて表示させていたのでした。転入してきた子の場合、まだ自宅が建築中で「先生、まだ僕の家できていないよ。」などと言ってきました。後でわかったのですが、ストリート・ビューは、場所によって、撮影した日を変更ができるようです。その子には、時間を遷移させてやり、家が完成した映像を見せてやればよかったと思っています。

町の様子を知るのにはストリート・ビューで十分

小学校3年生の学習では、学区から、市の様子について学習対象が広がっていきます。どの地域にお店が多く、どの地域に農地が多いかということを学びます。ストリート・ビューを使えば、その地域の様子が視覚情報として伝わってきます。地図で市街地や農地を確認することも大切ですが、ストリート・ビューの切り替えで、実際にどうなっているかイメージをつかませるのにはかなり使えると思いました。

デパートの中だって見られる

私が不勉強で知らなかったのですが、一部の施設は、内部もストリートビューで表示させることができます。Google Mapで、ストリートビューの人形をデパートの真上におろしてみると、デパートの仲間でストリートビューで表示されます。

静岡セノバ内にある有名なハンバーグ屋さん「さわやか」の前にも行けます。

この機能を使えば、今はコロナ対策で見学ができないお店の中も擬似的に探検することができます。

教師が、場所を示すときには、Google Earthを使ってちょっと劇的に場所を表示させ、子どもたちに操作させるときには Google Map のストリートビューを使えばいい感じに指導できそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました