教師であることをおそれつつ……子どもはやっぱりほめてあげないと

 今年度は、5年生を担任することになりました。
 春らしさが感じられるようになったため、図工の授業として、外に出て花の絵を描くことにしました。

 子どもたちは、学校の敷地内で自分の好きな花を描きました。私は、順番に子ども達のところに行って個別指導をしました。そのときに行ったことは2つです。

  1. とにかくほめる。
     いいところを無理にでも見つけてほめました。「いいねぇ。」「うまいねぇ。」「ていねいだねぇ。」という言葉を多用するように心がけました。
     また、本物と絵との差が大きすぎて困っている子には、「いいんだよ。写真じゃないんだから。誰も、『この花はもっとこっちにあるはずだよ。』なんて言わないんだから。気にしない気にしない。」と声かけしました。もっと困っている子には、私が直接ペンで困っている所を修正し、見た目を改善しました。否定的な言葉は一切言わないように心がけました。
  2. 技術的な指導をする。
    詳細は書きませんが、ペンの使い方や、対象の見方、構図のとり方などを個別に指導していきました。

 この日は、1時間で授業を終えました。2時間続けると、どうしても飽きてしまう子が出るからです。
 そして、翌日も外に出て描くことにしました。
 出る前にいくつかの未完成状態の作品を取り上げて、その良さを子ども達に紹介しました。このとき、見た目の良い物だけでなくあまり上手に見えない子の作品も選び、良いところを紹介しました。(自分に、良い所を無理にでも見つけてほめよ! と言い聞かせてやりました)

 すると、翌日、ある男の子が次のような日記を書いてきました。

 

Untitled

 この子の作品は、あまり上手とはいえない作品でした。でも、時間をかけてていねいに描いたところがあり、そこをほめたのでした。
 うまく描けていない点を指摘し指導していたら、この子は上のようには思わなかったでしょう。仮に「こういう点を直すとよくなるよ」と付け加えてもだめでしょう。この子は、ほめられたからこそやる気になり、がんばって続きを描いたのです。
 この日、彼が描いたところは、前日よりも2段階は良くなっていました。ていねいさがちがっていたのです。

 ほめることに徹すると自分に言い聞かせて行った図工の学習でした。

 あまりにも月並みな言葉になるのですが、やはり、子どもはほめることで伸びていくのだと思います。

 教師の一言で、子どもは伸びたり落ち込んだりする……教師であることをおそれずにはいられません。

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