お気に入りの傘が壊れた
お気に入りの傘がこわれました。
キース・ヘリングの作品がデザインされたビニル傘です。キースは大好きなアーティストで、以前セブンイレブンのオンラインショップで販売されることを知って速攻で購入したものでした。(今は、在庫切れ扱いのようです)
雨が降る日は、この傘をもってよく出かけていました。モノってのは不思議なもので、それを持っていること、使うことで気分を上げてくれたりします。セブンのオンラインショップでしか販売しなかったためか、同じものを持っている人を見たことがありません。
それが壊れました。
ビニルの外側と骨の先を止めているところ「つゆ先」(というらしい)が取れてしまったのです。

で、これが取れていると傘を開いたときに骨とビニルがずれ、さらにビニルの張りがイマイチになってしまいます。でも、それは骨を正しい位置に手でちょっとずらしてやれば気になりません。張りだってたるんでいるというほどひどくはないのです。
ただ、たたむときには不便になります。つゆ先からビニルがはずれているところだけだらしなく外にはみだしたようになってしまうからです。そのときは、仕方がないので手でまとめるようにしました。
で、妻はみっともないから新しいものに買い換えろというのです。自分は少々不便があっても、お気に入りだから使い続けたいと思いました。
知り合いの画家さんの個展を見に行ったときも画廊のオーナーに「キース・ヘリングの傘、いいですねぇ」ってほめられました。「実は壊れているんですよ。でも、お気に入りなのでだましだまし使っています」と答えました。ほめられてうれしかったので「やっぱり買い替えられないじゃん!」って思いました。
シロートでも修理ができそう
で、ネットで色々と傘の修理について調べてみました。
多くは骨が折れたときの対処法だったのですが、一部つゆ先が取れた修理についての情報も見つけました。
ただオリジナルのつゆ先の金具(といってもプラスチック製)がなくなっていましたからどうしたらいいのかわかりませんでした。
で、さらに調べてみました。すると、ありました、ありました、アマゾンに。
値段も安いしダメ元で修理するのですから失敗も経験のうちと考え、購入してチャレンジすることにしました。
つゆ先の修理に挑戦
おおまかな直し方は上記の「あなたも傘職人」に書かれています。が、イマイチ具体的な方法がわからない。故に、自分で不足しているところは想像してやってみました。
説明には次のようにあります。
① 縫い付けた糸を外して、破損したつゆ先を取り除きます。
「あなたも傘職人」の説明書より
私のは布の傘じゃありませんから糸などありません。それに上記の写真のようにすでにつゆ先は失われています。
② 三角形の布の先を少し折り、糸をつゆ先の穴に通して布と縫い付けてください。
「あなたも傘職人」の説明書より
私の傘のビニルは三角? のところがすでに厚めになっていて折る必要はなさそうなのでそのままにしました。
ただ縫い方が具体的じゃない。
故に次のようにしました。
まずは、妻から化繊の糸をもらい、比較的太めの針を借りました。丈夫になるよう糸は2本取りとしました。
それをつゆ先の穴に通して縛りました。


それで、ビニルの三角部分に針を通します。ビニルが厚くなっているので少し力が必要です。

画像では指先に赤いところがありますが、血液じゃありません。その前に、プラモデルの塗装をしていたのでそれが指に残っているだけです。……しっかり手を洗えばよかった。
2、3度ループさせるような形でつゆ先を固定しました。イメージとしてはボタン付けをする感じです。

当然のことながら、後からつゆ先の穴に骨に刺すということを考えた向きにします。画像では上の方が骨を刺すための穴になっています。(親指で見えない)
で次のような感じになりました。

で、つゆ先の穴に骨を入れてみるわけですが、画像でもわかるようになんか骨が随分外側に出ている感じです。
まあ、ビニルが張ればこれくらいは納まるかもしれないと考えて無理やり骨をつゆ先の穴に通してみました。
すると……

こんな感じになっちゃいました。
ビニルが張るとはいえ、やはり骨が長くなりすぎた感じです。骨はまっすぐになりません。
そのため、骨をペンチできることにしました。
私の傘の骨は、どうやらグラスファイバーでできているらしく、ペンチで余分な部分を切ったら先っぽが何本もの繊維別れてしまいました。イメージはばらばらになったもめんのローブの先という感じです。金属の骨だとこんなことはないのでしょう。
で、つゆ先に骨を入れようとしても、何本かの繊維がその外側に出てしまいました。……自転車のシフトワイヤーとかブレーキワイヤーの先の処理をしたことがある人なら想像できるかなぁ?
で、しょうがないので火で炙って先をまとめるようにしてみました。グラスファイバーが蝋燭の炎程度でちゃんとまとまったのかどうかはわかりませんが、なんとかつゆ先の穴の中に収めることができました。
……今思えば、瞬間接着剤でばらけた先をまとめてしまったほうが良かったように思えます。
修理成功!
で、ちゃんと? 直すことができました。

つゆ先の色も形もオリジナルのものとは違いますが、大方の人はそんなことに気づくこともないでしょう。少なくとも使っている自分は気にしません。大好きなキース・ヘリングの傘がまた普通に使えるようになると思うと気分はるんるんです。
問題発生!
ところが問題が一つ発生しました。
骨を切らず長いままでつゆ先を骨に差したとき、無理に力が入ってしまったのでしょう。別の所のつゆ先がビニルからハズレてしまいました。
なんか元の状態に戻った気分です。
しかしながら、1度やった修理、もう手順も頭の中に入っています。
1回目のときよりもずっといい感じで修理することができました。
2箇所つゆ先の色と形がちがっていますが、ノープロブレムです。

つゆ先のちがいなんかほとんどわからないでしょう?
傘を修理して思ったこと
私のようなシロートに傘が直せるなんて考えても見ませんでした。
でも、ネットで探してみると修理する方法も、補修用のパーツも見つけることができました。
もし、この傘がキース・ヘリングのものではなく、ごく普通のビニル傘だったら、修理しないで買い替えてしまったかもしれません。それは、資源の無駄ということになります。やはり「もったいない」という気持ちで、直せるものは自分で直すよう努力するのがいいのだろうと思います。
また、退職してほぼ5年。その間にプラモデル作りを続けてきました。モノづくりをすることで、いろいろなノウハウが身につきました。また「やればできる」とか「なんとかなる」というメンタルもそなわった気がします。
なんでもお金を出して買えばいいというのではなく、自分のものだからなんとかして大事に使い続けよう! という気分にもなっています。
何でもやってみることが大事なのだなぁと強く感じました。


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