マニアックなのだけがよいわけじゃないんじゃないかな。私は広く浅くがいいなぁ。

 ネットを見ていると様々な方が様々なことについてめっちゃ詳しいと思います。
 愛車ロードスターのオーナーについていうと、エンジンのヘッドカバーをめっちゃキレイに磨き上げて、ピッカピカにしている人がいます。また、サスを交換して車高を調整している人もいます。
 映画についていえば、年間250本以上を観た上、それぞれの作品の監督や出演者のことをよく覚えている人もいます。
 絵画についても、様々な画家さんの各年代ごとの作品の特徴とその背景について語れる人もいます。
 
 そういった人たちってすごいなぁ、全くかなわないなぁって思います。
 ただ私は、自分がそんなにマニアックにならなくてもいいかなぁって思ってしまいます。ひとつのことに集中するということは、そのことに多くの資源(時間、お金、精神的なエネルギー、……)をかけなくてはならなくなりますから。それをやるために、他のことを捨てなければならないって思ってしまうのです。
 ならば、私は、ひとつひとつは詳しくなくてもいろいろなことをそこそこの深さ(浅さ)で楽しめればそれでいいじゃんという道を選ぼうと思うのです。
 
 ラグビー・ワールドカップでの日本代表の大活躍以降、ラグビーがよく話題にのぼります。それについて次のようなセリフを聞きます。
「俺は、昔からラグビーのファンだったのよ。ワールドカップ以降、にわかファンが増えたけど、ルールなんか実はよく知らない人、多いんだよねぇ。」
 ラグビーのルールは、サッカーなんかに比べると複雑です。(まあ、野球に比べればそれでも簡単だと個人的には思いますが……)だから、にわかファンが理解にするのには少々努力が必要だと思います。昔からのラグビーのファンは、そういったにわかファンをちょっと冷ややかに見て、皮肉を込めて上記の言葉を言っているのではないか? と思います。
 でも、私は、にわかファンだっていいじゃんって思ってしまうのです。私の出身高校は、当時静岡ではラグビーのトップクラスの学校でした。(とはいえ、全国大会ではなかなか勝てなかったのですが)私は文化部でしたが、なんと文化部対抗ラグビー大会があったのです。故にある程度ラグビーの知識は持っていました。なので、おとなになってからも、ラグビーには少しだけ関心を持ち続けてきました。
 でも、ラグビーのルールが全部わかっているかというとそんなことありません。先日もヤマハと神戸製鋼の試合を観に行きましたが、「その反則は知らなかった」というものがありました。でも、観戦そのものはとっても楽しめました。だから、今後もラグビーの試合を観に行くことはあるかと思います。ただ、時間をかけてマニアックに勉強しよとまでは思いません。
 
 マニアックに深く深く研究している人がいることはすばらしいと思います。そういう人達によって文化はより豊かになっていくのだと思います。そして、私は、その人達のやることを否定的には見ません。尊敬の念を持って見ると思います。ただ、にわかファンが浅い知識で楽しむことももっともっと評価されていいように思えます。マニアックな人もにわかファンもいろいろいてそれぞれが尊重されることが大切な気がします。
 
 とりあえず、私は、面白そうなことには食いついて、広く浅く楽しんでいけたらいいなぁって思います。

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