夏休みの宿題の処理、ばかにならない負担。特にコンクールへの応募作品はきつい!

 夏休みが終わりました。子ども達の中には、宿題を終わらせるのに苦労した子もいるようです。

 ただ、この宿題の処理は、学校が始まったばかりの教員にとっても大きな負担になります。練習帳やドリルのたぐいをちゃんとやっているかどうかをチェックしなければなりません。一人につき何頁もある練習帳を見ます。ざっと見るにしても、それなりに時間がかかります。30人を超えるクラスだとかなりの時間を食います。また、自主的に勉強を頑張ってくる子もいます。中には、日記をたーくさんやって来る子がいて、それに目を通し、評価や返事を書く必要もあります。すでに学校は始まっていますから、授業を終えて子どもを帰した後の作業となります。

 そして、特に負担が大きいのがコンクールへの応募作品の処理です。他の地方は知りませんが、私の勤務校では、図工や国語のコンクールへ応募するような宿題を出します。図工だけで7種類くらいのコンクールがあり、それらの中から自分がやりたいものを選択して作品作りをしてくるわけです。

 コンクールと行っても夏休みには、本当にたーくさんあります。全部を選択肢に入れるわけにはいきません。どうするかというと、参加賞が出るコンクールを7つほど選びます。せっかく子どもがやってくるのですから、なんか特典があった方がいいわけです。少しくらい手を抜いたような作品であっても、参加賞は出ます。子どもは、それをゲットして結構よろこぶものです。

 国語の読書感想文や作文コンクールも同様です。参加賞をくれるコンクールを選択肢とし、宿題に出すようにします。

 ただし、ここで大変なのが、コンクールごとに応募のレギュレーションがちがうことです。

 感想文や作文で言えば、原稿用紙のサイズが指定されているもの、枚数が限定されているもの、氏名の書き方が指定されているもの様々です。図工作品では、名札の形式や貼る位置が全く違ったりします。正直な所を言うと、子どもは、説明などあまり読みません。保護者の方もほぼ同様です。とりあえず夏休みの宿題を「やる」で終えるわけです。

 その辺りの後処理は、担任がやらねばなりません。子どもに返却して再度やってこさせるということは、逆に時間的なロスになります。また、それぞれのコンクールの名簿があり、誰が作ったのか記入しなければならないものもあります。

 さらに、参加賞は全員に出してくれるのだけれども、とりあえず学校で数点選んでその作品だけ送ってきてねというようなコンクールもあります。そうなると、どの子の作品を応募するか、検討する必要も出てきます。学年で5点送るという場合、私の担任している学年では3クラスあるため、各クラスから上位と思えるものを2点ずつ持ち寄り、担任3人で、どれを送る作品にするか検討をするのです。これにも結構時間がかかります。

 子どもがよろこぶのでやめるわけにはいかないのですが、夏休み以降の学校生活は始まっていて、それらと同時に夏休みの宿題の処理を進めなければなりません。

 夏休みの宿題、子どもは夏休み中が大変なのですが、教員は夏休み後に苦労をします。

 それらの処理を全て終了したのは、夏休みが終えて1週間経った後でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました