オンデマンドは、視野を狭くする。そんなのだめじゃん。ラジオを聴こうよ。

オンデマンドは、視野を狭くする。そんなのだめじゃん。ラジオを聞こうよ。

 自宅のテレビで Hulu を見ます。観たい番組を観たいときに見ることができます。オンデマンドというやつです。これは、とても便利で快適です。

 担任している子の多くがYouTubeを見ています。彼らも観たいときに観たい番組を見ています。不登校の子がネットでよく見ているのもYouTubeの類です。

 Podcastが大好きです。お気に入りは、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」「Apple News Radio ワンボタンの声」「TBS RADIO たまむすび」「ザ・ボイス そこまでいうか!」などなどです。

 書籍の90%以上は、アマゾンか楽天で購入します。新聞か何かの書評、あるいは広告を見て、速攻で注文することがしばしばです。(積ん読で終わることもしばしばです。)

 ネット通販が大好きです。文具の大半は、楽天で購入します。LAMY の Safari や、ジェットストリーム多機能ペンは、全て楽天で購入しました。

 観たいときに観たいものを見る、聞きたいときに聞きたいものを聞く、ほしいときに、ほしい物を注文する、……広い意味でのオンデマンドです。

 で、感じていることは、オンデマンドって世界を狭くするということです。自分のお気に入りの世界だけを取り込んで、自分の時間の大半を過ごす。
 それって、自分の世界をとても狭いものにしてしまう気がします。
 勿論、少しは自分の好みのことに関する周辺の情報は入ってくるでしょう。雑情報も得られなくはないのです。でも、やはり所詮は周辺情報に過ぎません。

 オンデマンドによって、本来目を向けることができたかもしれないたくさんのモノを見過ごすことってもったいないように思えます。
 このことって、大人はまだ良いのかもしれません。子どもより世界が広いですから。(ひきこもりの人は別ね。)オンデマンドじゃない世界にも行きなければなりません。
 ただ子どもの場合は、まずいんじゃないでしょうか? 不登校の子が、一日中ネットとゲームで過ごしているってことがよくあります。あまり広いとはいえない子どもの世界をもっと狭くするのがオンデマンドだと感じます。

 やはり、自分の好きなものだけを受容するのではなく、様々な雑情報が入ってくるような環境を取り込むようにしなければと思います。オンデマンドではなくプッシュを受け入れることが大切な気がします。

 で、私にとっての大事な大事なプッシュ情報源はというと次のようなものかと思います。

妻や友人、同僚とのおしゃべり。
実店舗での買い物。特に書籍。
電車やバスなどの公共交通機関の利用。
ラジオと新聞。

 人とのおしゃべりや実店舗については、当たり前といえば当たり前でしょう。
 私が、結構いいなぁと思うのは、ラジオです。ラジオは、様々な情報を次々と伝えてくれます。流行の音楽やスポーツ、ニュース、雑学、書評、……。
 ラジオは、テレビに比べて制約が少ないのでしょうか? テレビだと差し障りの無いようなことばかりいう人が多いのですが、ラジオは、なかなかのものです。
 右寄り、左寄りの方々が思い切ったことを言ったり、テレビでは絶対に流されないようなシモネタが披露されたり、自分の知らない業種の出来事が紹介されたりしています。
 「そんなことが、世の中にあったんだぁ。面白い!」なんて思うことはしばしばです。

 私は自動車通勤しています。運転中は、ラジオをかけることが多いです。そうでないときにはPodcastにすることもあります。でも、それとて一度ラジオで流されたものばかりです。オンデマンドとして大好きな落語をiPhoneでかけるときもありますが、途中でやめることがあります。自分の好きなものだけを聴いていると「なんだかなぁ」って思うことがあるからです。

 新聞はラジオほど自由ではない感じです。それに、何かをしながら読むことはできません。(まあ、朝食を食べながらってのは可能ですが)
 そう考えると、私にとって最も価値あるプッシュ情報源は、ラジオって思えます。

 家には、ラジオが数台あります。最近は、radikoのおかげでiPhoneが手元にあれば(常にあるということですね。)ラジオを聴けます。テレビもradikoを受信する機能があるので、ラジオを聴けます。とてもとても快適です。
 ラジオで聴いた自分の知らなかった情報を、ネットでもっと得ようとすることはしばしばです。

 若い人のラジオ離れという話も聞きますが、私には信じられません。
 自分の知らない世界に導いてくれるラジオを聞かないなんてもったいないですよ。

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