一度失敗するともっとだめになりたくなる、でも、大丈夫

一度失敗するともっとだめになりたくなる。

「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」というのは、『スタンフォードの自分を変える教室』にある言葉です。
私は、この本に書かれているものをマインドマップにまとめたシートを紙に印刷し、週に1回読んでいます。この本から多くの学びを得ました。

古本で安いものが出ていますし、文庫本も今は出ていますね。

さて、「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」ってどういうことでしょうか? 私は、最初、変なことが書いてあるなぁって思いました。だって、失敗したら普通は「だめじゃん!」って思い「もう同じ失敗はしないことにしよう!」って考えますからね。痛い目にあった場合など「もう、こんな思いをするのは嫌だ!」って感じるかもしれません。
でも、自分の体験にも、「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」ってことがあるのに気づいたのです。
私は、ビールが大好きです。疲れた帰ったあと、自宅で飲むビールは最高です。多くの人が「最初の一杯がおいしい。」なんていいますが、私に言わせれば「ビールは何杯目でもおいしい。」って感じです。
でも、ビールの飲み過ぎは体に良くないし、体重も増えます。だから、本能のままに飲まないようにしようと思っています。
とりあえずのルールも作りました。具体的には、休日前と外で飲むのはオーケー。それ以外は自宅でビールを飲むのはやめよう! っていうものです。
月曜日に飲まず、次の火曜日も飲まない。……続けると結構いけるものです。飲まない日が続くと、「飲まなきゃ飲まないでもいられるじゃん。自分、えらい!」なんて感じになってきます。
ところがです。たまに早く帰宅して時間が余ったときや、職場で嫌な気分になって帰ったとき、あるいは懸案だったタスクをどうにかこなして気分最高のときなどに、翌日が平日でもビールを飲みたくなっちゃいます。で、実際に飲んじゃうのです。
まあ、その日はいいでしょう。理由があって(あるいは、自分で理由を作って、さらには、自分に言い訳して)飲むのですから。
問題は、その翌日です。理由(自分への言い訳)もないのに、飲みたくなってしまうのです。「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」というやつなのです。前日に飲んだときさえ「今日は、ホントは飲んじゃだめじゃん」って思っているのです。なのに、次の日も「昨日飲んじゃったから、今日も飲んじゃおうかな」という誘惑に負けてしまいます。
そうなると、その次の日も、次の日も飲みたくなってしまうのです。どうにでもなれ! って感じでしょうか。
「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」というのが正しいのだと感じます。

でも、大丈夫!

さて、そうなると、「だめだけど今日も飲んじゃおう! なるようになれ!」という負のリピートが延々と続くような感じです。
でも、大丈夫。いつまでも「一度失敗するともっとだめになりたくなる。」は続かないのです。
どこかで、「そんなに毎日だめにならなくてもいいかな」って思えてくるのです。無理にブレーキを踏まなくても、自然に制動がかかるっていう感じでしょうか? 私の場合、飲み続けて3日か4日くらいで「もうこのへんで、飲まないことにしようかなぁ」なんて思えてくるのです。
件の本には次のような言葉があります。

自分に厳しくしても意志力は強くならない
自分への思いやりは、やる気の向上や自制心の強化に繋がる
失敗を許すのが大事で、なげやりになって誘惑に負けたり、目標を諦めたりしないで。

ストイックに「絶対的な禁酒」なんかしても、それでストレスが溜まって、一度タガが外れると思い切ってリバウンドしちゃうってのがあるようです。
それよりも、「ありゃま、また飲んじゃった。あれ? 次の日も飲んじゃうの? しょうがないねぇ。2,3日でやめるんだよ。」くらいに自分に言ってやった方がよいんじゃないでしょうか?
マーク・トゥエインさんの格言に次のようなものがあるそうです。

禁煙なんて簡単さ。
私はもう何千回もやめてきたのだから。

うまいこというもんだって思います。
でも、これくらいがいいのでしょう。私も、ぼちぼちいこか? っていう感じでやっていこうと思います。

大好きな絵本です。

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